『ニューヨークへ移住した小室圭さん・眞子さんは日本の年金を受け取れるか? (社会保険労務士 河野創)』への皆さんの反応まとめ
お二人は10月26日に婚姻届を提出された。皇族だった眞子さんには新たに戸籍が作成され、2週間余りで戸籍謄本や住民票などを取得し、パスポートやビザを手に入れられた。
ニューヨークに向けて出国された際、おそらく渋谷区にある住民票も除票されたと思われるが、短期間であっても戸籍が作成されてから出国するまでは国民健康保険や国民年金には加入しなければならない。
では海外に出国した後、小室夫妻の国民健康保険や国民年金はどうなってしまうのだろうか。ニューヨークに移り住んだ後、日本の年金を受け取ることはできるのだろうか? あまり知られていないが、海外に住む日本人でも国民年金の加入は続けられるし、海外に住んでいても65歳になったら老齢基礎年金を受け取ることもできる。
小室夫妻を例に、意外と知らない海外居住者の国民年金制度について考えたい。
■約半月だけ日本に住所を持った小室眞子さんと国民年金
国民年金というと、40年保険料を払い続けても年間で78万円余りしか支給されず老後の備えにならないというネガティブなイメージがある。しかし、65歳で支給され始めると約10年で支払った保険料の元が取れ、以後死ぬまで支給される。日本の平均年齢は男が81歳、女が87歳なので、過半数を大幅に上回る高齢者が損をしないお得な金融商品であるともいえる。
ご存じのとおり、日本に居住する20歳以上60歳未満の人であれば外国人も含めて国民年金への加入は義務だ。
現在30歳の小室眞子さんは、10月26日に皇族から離れたことにより日本国民となり、日本国内に住所を有することになった。約半月とはいえ、日本国内に住所を有しなくなった日までは国民年金への加入義務があり、1月分16610円の国民年金保険料を納付することになる。もちろん日本を離れる前に国民年金保険料とともに国民健康保険料もすでに納付されたと拝察する。次ページは:■海外居住者の国民年金加入制度前へ123次へ1/3ページ