短編映画の「唐津演屋祭」ホラーなコメディーが金賞…芦原健介監督「マニブスの種」
映画祭は、若手クリエイターの創作支援と唐津の観光振興、PRを目的に行われ、3回目。開催を機に唐津を初めて訪れる人も目立っており、甲斐田晴子館長は「来訪される人たちが情報発信してくれているのは予想外の副産物。今回から『唐津』の名を冠した名称にし、地域のPRにより力を入れた」とあいさつした。
芦原監督の受賞作はホラーテイストのコメディー。数年前に中国から「謎の種」が送りつけられてくる事件が起きたことに着想を得て、「育った種から生えてくる人間の手のようなものに不思議に操られてしまう市井の人たち」の姿をコミカルに描いた。
その他の上映作では、近未来のデジタル社会に生きる人たちが抱く感情を想像したり、ヤングケアラー、日韓関係など社会問題に挑んだりするなど、ユニークで新鮮な視点で創作された作品が目立ち、観客を楽しませていた。
出演者や撮影スタッフとともに唐津を初めて訪れた芦原監督は「きれいでサイズ感が心地よい劇場で金賞をいただき、本当にうれしい。唐津の街も素晴らしく、ファンになった」と喜んでいた。