『高視聴率ドラマ「DCU」に賛否 日曜劇場のマンネリ設定と“過剰サービス”で「食傷気味」の声も』へのみんなの感想まとめ
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水中での事件や事故の捜査を行う海上保安庁の新組織「DCU(Deep Crime Unit=潜水特殊捜査隊)」。そこに所属する水中捜査のスペシャリストたちが、水中未解決事件の真相に迫っていく作品だが、初回放送にして良くも悪くも「日曜劇場らしさ」満載の内容となっていた。
ネットでは<日曜劇場で阿部寛って、ドラゴン桜2から1年も経ってないから、どうしてもそのイメージに引っ張られる><「海猿」と「TOKYO MER」を足しましたみたい><なんか毎回同じ様な展開と設定で食傷気味>といった声も上がっている。
「日曜劇場といえば『半沢直樹』や『下町ロケット』『ノーサイド・ゲーム』などの池井戸潤氏原作の作品がヒットしたイメージも強く、制作側にもそれが『日曜劇場らしさ』として定着している気がします。海に潜って真相を解明するというシーンは、前期の『日本沈没』で既視感がありますし、初回放送の重要人物として登場した声優の宮野真守(38)は『半沢直樹』に出演して話題になりましたが、正直『またか』と感じた人もいるでしょう。100作品のうち1作品くらいの比率で過去の日曜劇場の作品を感じさせる演出や演者が出てくるのであれば、ファンサービスとして成立すると思いますが、ちょっとくどすぎるし、過去作のファンに媚びすぎているなと感じざるを得ませんでした」(コラムニストの水野詩子氏)
■“お決まり”になりつつある歌舞伎役者と落語家の登場
また日曜劇場といえば、「半沢直樹」の片岡愛之助(49)、市川猿之助(46)などの歌舞伎役者や「下町ロケット」の立川談春(55)といった落語家の出演が目立った。今回の「DCU」も、初回の重要な役として中村芝翫(56)が登場。落語家の春風亭昇太(62)も出演している。これも日曜劇場らしさと言えばその通りかもしれないが、<一度当たると同じようなキャストが続く>という冷めた声もある。
「日曜劇場は当たりが多い枠であるがゆえに、必然的にハードルが上がってしまうのでしょう。ファンも多いので、下手な冒険もできないものの、新鮮さも求められる。ただ、『TOKYO MER』のように新たな特殊部隊を設けるという設定もさることながら、海の中でそんなに未解決事件ばかり起こるのか?という疑問を抱えている視聴者もいるはず。少なくとも『MER』は、コロナ禍の医療従事者に敬意を込めるという目的やメッセージが付随し、それが作品自体の意義にもなっていました。さらに『MER』は、毎回代わり映えのする舞台や事件を通して飽きない展開になっていましたが、“水の中”に舞台が縛られる『DCU』は絵的にも飽きが生じやすくなってしまう。舞台が海や川の中となる必然性は、今後作中でも描かれていくとは思いますが、それまで視聴者がついてこれるかが問題だと思います」(前出の水野詩子氏)
高視聴率ドラマで注目度も高いため、日曜劇場ファンの思い入れも強い。様々な感想や意見が入り乱れることになりそうだ。