「栄光ゼミナール担当者が教える 埼玉中・高入試最新動向」 今春の埼玉県内私立高校入試傾向
今春は新校の設置などはありませんでしたが、いくつかの高校では学科・コースの統廃合や再編、新設といった変更が行われました。これらの変更や学校方針の変更などで応募者数の増減が発生します。今春の県内私立高校入試で顕著に応募者数を伸ばしているのは、浦和実業学園、大宮開成、叡明、秋草学園、東京農業第三、栄東などとなっています。一方で減少しているのは、浦和麗明、細田学園、花咲徳栄、武南、山村学園などとなっています。県内私立高校入試の応募者数は、増加した年の翌年に減少に転じ、減少した翌年には増加に転じる、いわゆる隔年現象が起きやすいことが特徴的です。
県内私立高校全体の動きで見ていくと、大学入試改革や新学習指導要領への対応を図る学校が増加しており、今年は前年比で微減傾向にあるものの、中学校等卒業予定者数に占める県内私立高校への希望者割合は着実に増加傾向にあります。在校生への手厚い指導に加えて、就学支援金制度の充実も、私立高校志望者増加に追い風となっています。通信制高校への進学希望者が増加しているのも特徴的で、多様な進路選択をする中学生が増加してきているといえます。各学校の方針や取り組みを理解し、志望校・受験校を検討していくと良いでしょう。(栄光ゼミナール高校入試責任者・松田裕太郎)
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公立高校のみならず、評価が高まっている埼玉県内の私立中・高の受験対策や最新動向などについて栄光ゼミナールの受験担当者が詳しく紹介します。