ウクライナ難民の5歳の少女を描いたアートは、戦争を変えられるのか?
JRは、ウクライナでの出来事をニュースやソーシャルメディアで注視しているうちに、何よりも自分で行動を起こそうと思ったと語り、自らの体験を共有している。
リヴィウは、パリから車でわずか20時間のところにある。「文字通り、車で行けるほど身近な場所で戦争が起こっているのは初めてのことだ」と、このフランス人アーティストはコメントしている。
戦争を遠くから見ていたJRは、ウクライナの写真家と連絡を取り、国境を通過する難民たちの写真を送ってもらった。その中に、5歳の少女、ヴァレリアの写真も含まれていた。
JRと彼のチームは、約150フィート(約45メートル)の防水シートの上に写真をプリントし、車に積んだ。ポーランドの森で下準備をした後、ロール状にした絵を持って、歩いてウクライナ国境を越えた。
JRと彼のチームは、ウクライナ国境で若者たちに出迎えられ、彼らにリヴィウまで車で送ってもらった。ある人は、「これは戦争だ。本物の戦争なんだ」と語った。「多くの人が死んでいる。さまざまな国の戦争の映像や、シリアの状況を見たとき、『ああ、可哀想に、ひどい』と思ったものだが、実際に見ると本当に恐ろしい。彼らは人を撃っている。子どもたちを撃っている」