中3英語「書く」「話す」正答低迷 永岡文科相「課題明らかに」
今回の英語の平均正答率をバランスの良い習得が求められている4つの技能別にみると、「聞く」(58・9%)と「読む」(51・7%)に比べ、「書く」(24・1%)と「話す」(12・4%)の低さが目立った。
国際社会で活躍できるグローバル人材を育成するためには、「使える英語」の習得が不可欠。授業でも英語の活用力を高める指導が重視されるようになっており、永岡氏は「中学校の言語活動に関する授業改善の取り組み状況は一定の進捗(しんちょく)がみられる」との判断を示した。
確かに今回の調査では、「話す」力を育成できるスピーチなどの言語活動を授業に取り入れた学校は33%で、令和元年度に実施された前回調査(28・5%)から4・5ポイント増加。生徒に自分の考えを書かせるなどする授業も35・1%(前回29・2%)に増えている。
しかし、平均正答率の低迷からは学校現場に十分な指導環境が整っていない懸念が浮き彫りになった格好だ。効果的な授業の在り方について、永岡氏は「十分な理解や取り組みなどはまだまだ道半ばと認識している」と話した。