浴衣で「着物風の小物合わせ」おしゃれの幅も広がる!コツと楽しみをプロが解説
浴衣を花火大会やお祭りなどで着用する際には、半幅の帯や兵児帯を合わせ、帯じめや帯あげなどの帯まわりの小物は使わず、衿もつけずに着る(下に長襦袢を着用しない)ことが一般的です。
ただ、商品のなかには、素材や染め技法、模様の表現に工夫を凝らした「夏の着物」風に作られたものもあり、帯を替え、小物を加えていくことで、昼のお出掛け着としてお召しいただくケースも増えているようです。
夏の着物は、綿の浴衣以外にも絹や麻、ポリエステル等のさまざまな素材のものが揃い、特にカジュアルシーンでの装いにおいては、袷の季節とはまた違った視点でお選びいただく楽しみが広がります。今回は、着物感覚の浴衣や、ポリエステル素材の着物を例に、着物として着こなすための\
着物姿としての印象を引き立てる小物のひとつに「衿(半衿)」があります。浴衣はもともと「湯上り着」であったこともあり、直接まとい衿を重ねることはありませんが、着物の場合は一般的に長襦袢(ながじゅばん)を着ますので、衿も二重になります。長襦袢を合わせることで衿の部分に重なりができますが、何より暑い季節でもあり、またカジュアルな装いですので、上半身だけの「半襦袢(はんじゅばん)」をお召しになって着物風の衿元をつくることもできます。
衿は無地、模様が描かれたもの、刺繍がしてあるものなどの種類があります。フォーマルシーンではないので、色は自由に、着物や浴衣との色バランスと、実際のお顔映りでお選びになられることをおすすめします。夏にちなんだモチーフや、涼感のあるデザインのものはほどよいアクセントになり、おしゃれ度を上げることができます。単衣の季節と盛夏(7、8月)で、衿を2パターンお持ちになるのもおすすめです。
<写真>さまざまな種類の半衿。左から、ブルー地に格子柄がシンプルですっきりした印象の小千谷縮の半衿16,500円 小千谷縮にトンボと露芝を刺繡で表した半衿14.300円 金魚と水の波紋を刺繡で表した半衿(レーヨン、ポリエステル、麻を使用)5,500円 白と黒のレースがモダンな印象の半衿(綿、ナイロン、ポリエステルを使用)4,400円すべて(新宿髙島屋)※価格は税込み。