埼玉中高入試最新動向 私立中入試 複数回入試で受験機会多く
近年は午後入試も盛んに行われていて、1日で2校受験することもできます。試験科目は算数、国語、理科、社会の4科が主流ですが、算数、国語の2科、算数だけの1科、公立中高一貫校志望者が受験しやすい適性検査型、英語、プレゼンテーションなど多岐にわたります。
ほぼ全学校で出願、合格発表ともにWEBで行われるので、入試結果を見てから次の出願ができるなど、受験しやすくなっています。また、タイムリーに得点開示する学校が多いことも特徴です。大学進学実績の良い学校を中心に、首都圏中から多くの受験生が集まり厳しい入試になりますが、チャンスは多いので、しっかりと併願作戦をたてて入試にのぞむことが大切です。
県内の公立中高一貫校は1月中旬に第一次選考、その1週間後に第二次選考があります。その場で資料を分析する力や記述形式で答える力を強く求められる適性検査が特徴です。他にも作文や面接があったり、一部で英語の出題があったりします。また、小学校の先生に作成を依頼する調査書の提出が必要です。県立中は県内全域から受験できますが、さいたま市立、川口市立の中学校は市内、および周辺の区域に限定されます。第一次選考の一部は複数受験できますが、第二次選考は同日のため1校のみ受験可能です。特色のある検査問題に加え受験機会が少なく高倍率となるため、適性検査の練習をしっかり行いましょう。国立の埼玉大学教育学部付属中の入試日は2月1日です。試験科目は国語と算数、集団討論です。こちらも報告書が必要で、受験区域はさいたま市、川口市、戸田市、蕨市です。(栄光ゼミナール入試情報センター責任者・藤田利通、公立中高一貫校受検責任者・宮田篤史)