ブルガリとのコラボで生まれた、妹島和世的腕時計の新表現。
ブルガリは今年、代表作の1つ「オクト フィニッシモ」の新たなクリエーションを妹島和世に委ねた。“フィニッシモ” とは、イタリア語で「極めて薄い」との意。ケースは厚と極薄で、それに110面のファセットカットを施し、全体をサテン、エッジをポリッシュに仕上げ分けることで立体感と豊かなニュアンスとをブルガリは与えてきた。対して妹島は、ケースとブレスレットをすべてポリッシュ仕上げすることを望んだ。さらにダイヤルはインデックスをなくし、ミラー効果を施した。そしてダイヤルを覆うサファイアやクリスタルには、妹島が描いたドット模様が加工されている。
正面から強い光線を受けると時計が全反射して光の中に姿を隠し、傾けるとドットの陰影で針が浮かび上がる。光の反射と影とで織り成す腕時計の新たな表現が、創出された。