『木下富美子都議辞職へ 選挙区である板橋の商店街まで「辞めろ」一色だった』への皆さんの反応まとめ
【写真】都議選では小池都知事が激励に * * *
「私は投票してないよ、なにかあるだろうと思ってたからね」
11月中旬、板橋区の大山商店街。グリーンホール(板橋区立文化会館)とコンビニ、郵便局のある小さな交差点で声をかけてみる。筆者の所属する俳句団体はこの板橋が拠点で知り合いも多い。もちろん内容は同区の東京都議会議員、都民ファーストの会(以下、都ファ)所属の木下富美子都議についてだ。
「でも入れた人は悪くないよ、だって騙されたんだから」
まず近くのスーパーから歩いてきたおばあちゃんに話を聞く。古くから特定政党を支持しているとのことで都ファは端から眼中に無かったそうだが、木下都議に投票した人は悪くないという。
「あんな事件があったなんて知らなかったからね」
あんな事件、とはもちろん無免許運転で人身事故を起こし逃走(不起訴)したことである。本当にとんでもない話だが、この高島平での事件が明るみに出たのは選挙後の話である。つまり免停中だった7月の選挙期間中の一連の事件を隠蔽して当選した。
「それをみんなが知ってたら当選してないよ、まったく落ちた人には迷惑な話だよ」
迷惑というのは次点で落選した自民党、河野雄紀元都議のことだという。当選ラインにわずか約1000票差の落選ということで、木下都議の事件が最初からわかっていれば結果は違っていたかもしれない。
おばあちゃんにお礼を言ってコンビニ前のおじさんに尋ねる。彼も木下都議には入れていないが怒っている様子。
「だって恥ずかしいよ、あんなので板橋が有名になっちゃうなんてさ」
あんなの、という言い方もあんまりだが気持ちはわかる。さっきのおばあちゃんの言う通り、板橋区の有権者は騙された被害者のようなものだが当選させてしまったことは事実、まして木下都議は辞めることなくずっと居座っている。前へ123次へ1/3ページ