石ころアート展、17日から大阪・豊中で開催
■「作品を見て、癒されてほしい」と作者 作品はプレゼントも
直径10センチ程度の丸い石にアクリル絵の具でネズミやネコを描いたと思えば、河原で拾った石を組み合わせて地蔵に見立てた作品もある。これまでに600点以上を作った。
きっかけは、70歳を機に近くの猪名川沿いで鉛筆画を描いているときだった。ふと河原に転がっていた石を手にしたところ、「なんだかネズミみたい」と思った。彩色してみると、面白い作品ができあがったので、趣味として続けることを決めたという。
「まったく無料でできるので家族にも怒られない」と振り返る。現在では、自宅に近い千里川で、作品のイメージを膨らませる石の調達を行っている。
展示予定の作品は動物などを描いた約50点のほか、「石ころ地蔵」と名づけた約50点も。地蔵の形に組み合わせた石たちを、近所の工場の協力で入手した板に固定した。裏には仏像画なども描かれている。
「新型コロナウイルス禍や国際紛争など暗いニュースが続いているが、作品を見て命の洗濯をし、癒やされてほしい」と話す。
展示会では全作品をプレゼント。事前に予約すれば24、25日に引き渡すという。