【トレンド特集】知られざるドラマのウラ側に潜入 「ゴトク」「割本」「GS」って何?
「101回目のプロポーズ」「ひとつ屋根の下」などを手掛けた野島伸司さんのオリジナル脚本です。
主人公の「黒目すい」は高校時代のバイク事故が原因で引きこもりになった27歳の女性。父親の「丈治」は落ち目の漫画家で、お金に困りながら2人で暮らしています。そんなある日「丈治」は雑誌の編集長に提案されて、人気作家「公文竜炎」と組み、引きこもりの「すい」をテーマに描くことになります。果たして「すい」のバイク事故はただの事故だったのか。徐々に「すい」の謎が明らかになるにつれ、秘められた「公文竜炎」の狙いが見えてくる・・・。
今回はそんな「何曜日に生まれたの」の”ウラ側”に潜入します。どんな世界にも専門用語や、一般の人は知らない”ウラ側”があるものですが、ドラマはテレビ業界の中でも独特です。
撮影をするカメラマンが助手の人にこう頼むことがあります。
「ゴトク持ってきて」
実はガスコンロの上に置く「五徳」によく似た撮影機材があるんです。一般的な三脚よりも低いアングルから撮影する時に使われるものだそうです。
ドラマはたくさんのカットが積み重なって完成しますが、当然のことながら1カット1カットていねいに撮影されます。どういうカットを撮影するのか、という監督の演出プランが台本に書き込まれたものが「割本」です。
監督が事前に書き込んだものがカメラマンなど撮影スタッフに渡され、これをもとに撮影が進みます。
割本に書かれている「GS」という言葉。ガソリンスタンドではありません。「グループショット」の略です。何人かの人が映り込んでいるカットのことを指します。2人ならツーショットを表す「2S」、3人なら「3S」で5人以上ぐらいになると「GS」と表現します。