『すき家バイトで大やけど 営業継続、自ら救急車 傷痕残り女性提訴・東京地裁』への皆さんの反応まとめ
【図解】飲食店労働者の労災死傷者数の推移
女性はやけどの後に自ら救急車を呼び、病院に搬送されたという。
11月に開かれた第1回口頭弁論で、すき家側は安全配慮義務違反はないとして、請求棄却を求めた。
訴状などによると、女性は2018年7月、東京都品川区のすき家店舗で接客や配膳の担当中に転倒。スープジャーが置かれた台に接触し、中に入っていた大量のみそ汁が体に掛かった。
他の従業員は、やけどに苦しむ女性を客席につながる通路からキッチンのシンク前まで連れて行ったが、すぐに救急車を呼ばず、接客や調理などを継続。女性は自ら呼んだ救急車で病院に搬送された。
背中から右太ももまでが熱傷と診断され、約3週間入院。傷痕が広範囲に残った上、退院後も1年以上の通院を余儀なくされたという。取材に対し、「飲食店で働くのが怖くなった。同じことが起きないようにしてほしい」と話している。
女性側は、店内の床がこぼれた麦茶でぬれていたため、滑って転倒したと主張。従業員は配膳を急ぐなど多忙で、麦茶が拭き取られないまま放置されたのが事故の一因だとしている。また、スープジャーが台に固定されていなかったため、事故を防げなかったと訴えている。
すき家側は答弁書で、事故当時、床はぬれていなかったと反論。女性が履いていた靴が滑りやすかったため転倒した可能性が非常に高いとして過失を否定し、他の従業員も本部の上司からの連絡を待っていた状態で放置はしていないと主張した。取材に対し同社は「コメントを控える」としている。