優れた現代アート、収集と継承を 文化財指定も、審議会が報告書 2022-03-29 国の文化審議会の作業部会は29日、優れた現代アートの散逸や海外流出を防ぐため、収集と継承を進める仕組みを整備すべきだとする報告書をまとめた。第一級の作品は、現代アートの特性に即した新たな基準による文化財指定も考えられると提案した。4月以降、具体化に向けた議論を続ける。 報告書は、現代アートは個人や美術館がそれぞれ収集し、「ナショナルコレクション」として全体の価値を高める意識が弱かったと指摘。国内の美術館が連携し作品の収集を推進する必要があるとした。 また、優れた作品を「現代アート版文化財」とし、国内にとどめる努力をすべきだとした。