実業家・岩﨑彌之助が夢見た美術館とは
国宝7点、重要文化財84点を含む、国内屈指の古美術品等のコレクションで知られる静嘉堂文庫美術館。その展示ギャラリーが、10月1日、「静嘉堂@丸の内」の新名称のもと明治生命館1階に移転する。
静嘉堂文庫は、三菱二代目社長・岩﨑彌之助が1892(明治25)年に創設。当時、海外に流出していた日本の文化財を蒐集・保護し、それらを市民が楽しめる場を設けたいという彌之助の思いが生んだプロジェクトだった。特に皇居に近い丸の内に展示施設を造ることは、彌之助の大きな夢であったという。
開館記念展では、世界に3点残る曜変天目茶碗のひとつ《曜変天目(稲葉天目)》、琳派の絵師・俵屋宗達の《源氏物語関屋澪標図屛風》など国宝7点を含む選りすぐりの収蔵品を公開。千利休が所持したという茶道具、信長、秀吉、家康が愛用した茶入も見せる。
静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展Ⅰ『響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき―』
会期:10月1日(土)~12月18日(日)
※展示替えあり(前期:10月1日~11月6日、後期:11月10日~12月18日)
会場:静嘉堂@丸の内
住所:東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F
開館時間:10:00~17:00(金曜は18:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
休館日:月曜(ただし、祝休日の場合は開館し、翌平日休館)
料金:一般 ¥1,500、大学・専門学校・高校生¥1,000、中学生以下無料
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)