『「本日分は終了しました」 記者も焦ったコロナPCR検査所探し』へのみんなの感想まとめ
【写真】PCR検査センター前にずらり 検査キットも不足
愛知県では昨年末から感染が不安な無症状者を対象に無料検査を実施。登録された薬局や診療所など県内308カ所(26日時点)で、PCR検査か抗原検査を受けられる。
今月中旬、静岡県内に住む身内が急逝し、葬儀が3日後に決まった。愛知県内は感染が急拡大し、まん延防止等重点措置の適用が決まったが、葬儀には参列したい。親族に高齢者がいることから事前にPCR検査を受けることにした。
前日から県のホームページで自宅近くの無料検査所を探し、19日午前11時過ぎに自宅から徒歩5分の薬局へ。しかし店員は「午前10時の営業前から待っている人がいて本日分の検査は終了しました」。この薬局でのPCR検査は1日2件。抗原検査キットは在庫が無く、いつ入荷できるか不明という。予約しようとすると「連日開店直後に検査枠が埋まり保証はない」、系列店も同様だと説明された。出遅れたようだ。
薬局を諦め診療所を探した。事前予約が必要とのことで電話をかけても話し中。約1時間後につながるも「今週分の予約は終わりました」。葬儀に間に合うだろうかと、焦りだした。
その後は範囲を広げて電話をかけ続けること数時間。在庫のある無料検査所を見つけ急行し、午後4時過ぎに到着した。外には7人ほど待っていたが、約15分でPCR検査を受けることができた。しかし再び外に出ると20人以上の長い行列があった。午後5時以降、仕事を終えた人たちで毎日混み合うのだそうだ。検査所には問い合わせの電話がひっきりなしだった。
愛知県内で1日あたりの感染者数は私が検査所を探した19日に比べて26日は約1・6倍の4663人が確認されている。1週間前でさえ1日かかった。検査所探しは日々、難しくなっているのではないだろうか。
愛知県では無料検査を2月28日まで1カ月延長して実施するとしているが、一方で、保健所業務の逼迫(ひっぱく)により、26日からは行政が濃厚接触かどうかの判断をする範囲が縮小されるため、自分自身で陽性かどうかを確認する人たちがさらに増えるとみられる。大村秀章知事は記者会見で「(PCR試薬や検査キットは)やや不足気味。足りなくなったら一旦待って、ということになる」と話している。【酒井志帆】