『韓国、文大統領に批判の嵐! 「K防疫」自画自賛も…コロナ死者、重症者急増にオミクロン市中感染 中央日報「国民に対する当局の詐欺」』へのみんなの感想まとめ
8日時点の重症者数は857人と過去最多を更新、死者数も1日で57人増えた。金富謙(キム・ブギョム)首相は感染者の8割を占める首都圏では「病床を増やしているが、感染拡大に追い付いていない」として、自宅療養を支援する態勢をとるという。
感染状況が悪化している背景について、中央日報(日本語電子版)は、国民の26・7%に接種されたアストラゼネカ製ワクチンの効果低下が一因とする専門家の分析を紹介した。ただ、英BBCは8月下旬の時点で同社製の効果低下に関する研究を伝えている。
関西福祉大の勝田吉彰教授(渡航医学)は「アストラゼネカ製ワクチンの効果が低減したという説も否定はできないが、日本に比べて気温と湿度が低く、教会など密閉に近い構造の施設でクラスター(感染者集団)が発生しやすくなっているのではないか」とみる。
新変異株「オミクロン株」の感染も9日時点で60人にまで増えた。勝田氏は「韓国は中東やアフリカとのビジネス面での結びつきが深い。かつて中東呼吸器症候群(MERS)が流行したように、コロナ禍でも新たなウイルスを持ち込むリスクが大きいといえる」と分析する。
不満の矛先は文政権に向かっている。朝鮮日報(同)は、「K防疫は国際標準になった」などと発言していた文大統領が、最近は青瓦台(大統領府)の報道官を通じてメッセージを送っていると皮肉った。
中央日報(同)は、文大統領ら政権中枢が、病床整備の司令塔を担う国立中央医療院の院長をたびたび激励していたが、実際には病床確保ができていなかったことから、「国民に対する防疫当局の詐欺」と指弾した。
ジャーナリストの室谷克実氏は「文政権が人気取りのため、『ウィズコロナ』政策を続けたことも感染拡大の原因だと考えられる。大統領が表に出てこないのも政権の功績と自認する『K防疫』を否定できないからだろう。このまま増加が続けば政権批判につながり、大統領選の与党候補にも響くことになる」と指摘した。