宮崎駿監督の新作「宣伝しない」 「下敷き?」うわさの海外本増刷
鈴木さんは宮崎監督が「宣伝がなくて大丈夫かなぁ」と心配していたと明かした。
タイトルは宮崎監督が感銘を受けた吉野源三郎の同名小説から採ったが、配給元の東宝などによると、内容は異なる。
鈴木さんのエッセー集「ジブリの文学」には、宮崎監督が最新作のアイデアとしてアイルランドの作家の児童書を提示したくだりがある。宮崎監督はその後、アイルランド生まれのジョン・コナリーさんの「失われたものたちの本」文庫版の帯に「ぼくをしあわせにしてくれた本です」と推薦文を寄せた。
同書は第2次世界大戦中の英国が舞台で、母を亡くした少年が物語の世界に迷い込むストーリー。「新作の下敷き?」といううわさが拡散し、版元の東京創元社は6月に2千部、7月に5千部の増刷を決めたという。