ウクライナから避難の親子3人 大阪・八尾で新生活
八尾市や日本ウクライナ文化交流協会(同市)によると、同国南部のオデッサに住んでいた3人は奈良県在住の知人らを頼って来日。約1カ月半、日本語の勉強などをしてきた。
親子3人が八尾市へ移り住んだのは、市内の40代男性から同協会へ「避難民の支援をしたい」との申し出がきっかけ。賃貸住宅の一室を約1年間、無償で利用できることになったうえ、府内の他団体を含め、生活に必要な家電製品の提供もあり、引っ越しをした。
23日に市役所を訪れた親子3人は、大松桂右(けいすけ)市長から「市民は心の温かい人ばかり。安心して暮らしてください」と歓迎の言葉があり、ナタリアさんが涙ぐむ場面も。「(日本人に)助けられるだけでなく、私ができることから八尾の助けになることをしたい」とナタリアさんは応じた。この後、住民登録や支援一時金の申請を行った。
祖国で行政職員だったというナタリアさんは「ワンストップ(一つの窓口)で行政手続きができて、ウクライナでも導入したほうがよい」と参考になった様子。市などによると、長男のマクシムさん(16)は同市内の府立高校、長女のダリナさん(13)は市立中学へそれぞれ編入し、通学する方向で調整中としている。