『球界大御所が「ヤクルト日本一」で出てきたセパ格差の解消論をぶった斬る…「それ以前のレベルだ」』へのユーザーの意見まとめ
王手をかけられていたオリックスは、レギュラーシーズンで、最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率、最多完封勝利の5冠を獲得して沢村賞も獲得した山本が先発して9回141球6安打1失点の激闘を演じて、試合は延長12回にもつれこんだ。今シリーズの規定は延長12回まで。その最終イニングにヤクルトが代打・川端のタイムリーで決勝点を奪い、異例の3イニング目に突入していた守護神のマクガフがオリックスの反撃を封じて、高津監督が、10度、神戸の夜空に舞った。
セ・リーグは2012年に原巨人が栗山日ハムに4勝2敗で勝利して以来、8年間、パ・リーグの後塵を拝してきた。2013年に巨人が楽天に3勝4敗で敗れて以降は、2勝以上したシリーズがなく、昨年、一昨年は続けて巨人がソフトバンクに4連敗して、セパの格差がクローズアップされ、原監督がパとの格差を埋めるため「セのDH制の導入」を訴えるという動きまであった。だが、今シリーズは、一転、全試合で接戦が続き、セパの格差が解消されたように見えた。
しかし、巨人OBでヤクルト、西武で監督を務めた広岡氏の見方は違っていた。
「ハッキリいってセパの格差を論じるようなレベルにはなかった。接戦が続き、ファンにとってみれば、面白いシリーズだったのかもしれないが、私から見れば、肝心なところでミスが出て勝負が決まるようなシリーズは、最高の技術を持った優勝チーム同士が日本一を決する選手権にはふさわしくない。第6戦もエラーがいくつ出たか。オリックスのキャッチャーがブロッキングの基本をしっかりとやっていれば、負けることのない試合。後味が悪かった」前へ123次へ1/3ページ