織田作之助賞、滝口悠生さんを表彰 青春賞には菊池フミさん
「水平線」は、太平洋戦争末期の激戦地・硫黄島をめぐり、現代を生きる者と死者の声が時空を超えて響き合う物語。滝口さんは「いない人に向けて言葉を届けようとした時、小説はその方法になりうる」と話し、「硫黄島という島にかつて人がいて、普通の安全で穏やかな生活があったということをまず知っていただくだけでもうれしい」と語った。
織田作之助賞は大阪市、大阪文学振興会、関西大学、パソナグループ、毎日新聞社で構成する実行委員会が主催。一心寺協賛。【清水有香】