共通テスト、国語と英語の出題は「言語活動」重視傾向 受験科目選択には注意
国語では、試験時間が10分延び、大問が1問増える。複数の資料を読解する言語活動の力をはかるためで、「結果的に実用的な文章が出題される可能性が高い」(センター)という。
英語は現行同様リーディング(読む)とリスニング(聞く)の出題を継続。ただ、ライティング(書く)とスピーキング(話す)を含む4技能をバランスよく評価するため、総合力をはかる出題となる。
現行の共通テストでは、地歴公民の10科目から2科目を受ける場合、「日本史A」「日本史B」のように同じ名称を含む科目は選択できない。「選択不可」の組み合わせは現行では5つだが、再編後は11となる。
例えば、「地理総合、歴史総合、公共」を選んだ受験生はその3つの分野のうち、2つを選択して解答する。2科目受験の場合はさらに、「歴史総合、日本史探究」「公共、政治・経済」など5科目から一つを選ぶことになるが、「地理総合、歴史総合、公共」で選んだ分野と同じ名称を含む科目は選択できない。
この複雑さから、出願時に受験科目の選択ミスにつながる恐れが危惧されていて、センター側の丁寧な事前説明と受験生・学校側の注意が必要となりそうだ。