『芸能人のコロナ感染 “お祭り”初日のラジオ界に衝撃広がる 『アンガールズANN』が見せた希望』へのユーザーの意見まとめ
【写真】ピンチヒッター!オードリーに代わり担当するアンガールズ
ラジオといえば、メインの出演者を“パーソナリティー”と称するように、帯番組やレギュラー番組であれば、出演者への興味・関心があることから番組を聞いているというリスナーは多い。「この時間に、この人の声が聞けるから…」という安心感や「この人の声が聞こえたら、●時だ」などのように、日々の支えとなっていることもあるだろう。
番組によっては、このスペシャルウィークにあわせて“ノリ”を作っていき、ゲストのブッキングや企画などを通して、2ヶ月に1度の“お祭り”を楽しむものもある。そんな中、このところ、パーソナリティー陣の新型コロナ感染が相次いで報じられている。
ニッポン放送“昼の帯番組”『ナイツ ザ・ラジオショー』や同局『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』木曜パーソナリティー、TBSラジオ『土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送』を担当しているナイツの塙宣之が、19日に感染していたことを報告。ビデオリサーチ首都圏ラジオ聴取率調査において、2016年2月度調査以来、35回連続で単独首位(全局中同時間帯)を獲得した(※19年10月調査は台風特番のため含まず)土曜の深夜ラジオ『オードリーのオールナイトニッポン(ANN)』を担当するオードリーも、19日には春日俊彰、22日には若林正恭が感染していることが発表された。
きょう24日には、『ANN0』(深3:00)の月曜パーソナリティーを務めるファーストサマーウイカ、『ANN』(深1:00)の金曜パーソナリティーを務める霜降り明星もコンビそろって感染していることが判明した。『ウイカANN0』には、ベッド・イン、でか美ちゃん、『霜降りANN』には男性ブランコ、マユリカのゲスト出演が予定されているが、パーソナリティーの新型コロナ感染に伴い、どういった形の放送になるのか、これから発表されていくことになるだろう。
それぞれの番組にとって、年に6回程度しか訪れない貴重な機会に、こうしてパーソナリティー陣の感染が伝えられるのは、当事者である出演者やスタッフはもちろん、リスナーにとってもショックは大きい。コロナ禍で“今までの当たり前”ができなくなっている状況で、家にいながらにして、パーソナリティー、リスナーとつながることができるラジオにまで、その余波が押し寄せており、モヤモヤは募っていく一方だろう。
そんな気持ちの中、22日深夜放送の『アンガールズANN』をリアルタイムで聞いていた。オードリーが2000年4月結成、アンガールズが同年9月に組んだことを受け、若林と田中卓志が長らく「先輩・後輩論争」を展開し、テレビ・ラジオを問わず“因縁の対決”を繰り広げていたなどの縁もあり、聴取率V35という驚異的な数字を叩き出している“オードリーの主戦場”である『ANN』をピンチヒッターで務めることとなった。
田中は大事を取ってリモート出演をすることになったが、オープニングでは、ANNおなじみのビタースウィート・サンバではなく、ポッドキャスト番組『オールナイトニッポンPODCAST アンガールズのジャンピン』オープニング楽曲「JUMPING」(ズンバコバヤシ)が流れる中でのスタート。いつもと違う“土曜の夜”となったが、山根良顕とオードリーとの奇縁、『オードリーANN』で行われるコーナーなども行われた(番組の模様は、放送後1週間以内は「radiko」で聞くことができる)。田中が「番組ツイッターのフォロワー数を1万人まで引き上げたい」と番組内で宣言していたが、24日の午後5時時点では1万4000人超にまでいたるなど、反響を呼んでいる。
自分が好きなパーソナリティーの思いに触れ、時にはネタメールや悩み相談などを通してつながることがラジオの醍醐味のひとつだが、そのパーソナリティーの番組にゲストとして出演した人の意外な一面を知ったり、何気なく聞いてみた番組にハマるというのも、ラジオの楽しみ方のひとつだろう。『アンガールズANN』における、SNSでの反応を見ていると、アンガールズのポッドキャストリスナーはもちろん、2組の因縁を知っている『オードリーANN』リスナーも反応しており、オープニング楽曲「JUMPING」をイジるメールなども寄せられるなど、新たな流れを生んでいた。
『オードリーANN』の流れも汲みながら、アンガールズのパーソナリティーとしての魅力もにじみ出ていた今回の放送は、これからも続いてしまうであろう“非日常”への一筋の希望にもなっていたように感じる。現状では、残念ながら今後も急な番組変更を余儀なくされる可能性がある。感染者の体調を第一に案じ、日々の放送の大切さをかみしめながら、代演・リモート・マスクを装着しての放送など、さまざまな手段を講じて、毎日の放送を止めずに続けているラジオ界の動きを紹介していきたい。