Tokyo Gendaiがギャラリーリストを発表。国内外79ギャラリー参加に政府からも期待の声
同フェアは、「台北當代(タイペイダンダイ)」など、様々なアートフェアを手がけてきた「The Art Assembly」が主催するもの。The Art
Assemblyのマグナス・レンフリューとのパートナシップのもと、フェアディレクターはGoogle Arts & Cultureで日本担当を4年間担ったEri
Takaneが務める。
フェアは日本内外の主要なギャラリーが集結する「Galleries」のほか、テーマに沿った作品を展示する「Hana(花)」「Eda(枝)」「Tane(種)」の計4つのセクションで構成される。
Galleries出展ギャラリー
Galleriesの出展ギャラリーは以下の通り。313 Art Project(ソウル)、Almine
Rech(パリ、ブリュッセル、ロンドン、ニューヨーク、上海)、ANOMALY(東京)、Asia Art Center(台北)、Blum &
Poe(ロサンゼルス、ニューヨーク、東京)、Cardi Gallery(ミラノ、ロンドン)、Ceysson &
Bénétière(ニューヨーク、ケーリッヒ、パリ、リオン、ジュネーブ、サンテティエンヌ、プジアック)、Each Modern(台北)、Fox Jensen
& Fox Jensen McCrory(シドニー、オークランド)、Galerie Du Monde(香港)、Gallery
Baton(ソウル)、galerie frank elbaz(パリ)、GALLERY SIDE 2(東京)、Gana Art(ソウル)、Ingleby
Gallery(エジンバラ)、Jack Bell Gallery(ロンドン)、Jack Shainman Gallery(ニューヨーク)、Josh
Lilley(ロンドン)、Johyun Gallery(釜山)、Kaikai Kiki Gallery(東京)、KENJI TAKI
GALLERY(東京、名古屋)、KOSAKU KANECHIKA(東京)、KOTARO NUKAGA(東京)、Maho Kubota
Gallery(東京)、MAKI Gallery(東京)、MISA SHIN GALLERY(東京)、Mizuma Art
Gallery(東京、シンガポール)、NANZUKA(東京)、nca | nichido contemporary art(東京、台北)、Pearl Lam
Galleries(香港、上海)、Perrotin(パリ、ドバイ、ニューヨーク、ロサンゼルス、ラスベガス、香港、ソウル、東京、上海)、Polígrafa
Obra Gráfica(バルセロナ)、Sadie Coles HQ(ロンドン)、SCAI THE
BATHHOUSE(東京)、Shibunkaku(京都)、ShugoArts(東京)、Sies + Höke(デュッセルドルフ)、SPURS
Gallery(北京)、Taka Ishii Gallery(東京、香港)、Tang Contemporary
Art(北京、香港、バンコク、ソウル)、TARO NASU(東京)、Tomio Koyama Gallery(東京)、Vito Schnabel
Gallery(ニューヨーク、サンモリッツ、サンタモニカ)、Yavuz Gallery(シンガポール、シドニー)。
Hanaセクション出展ギャラリー
新人または中堅の1~2名のアーティスト作品を展示するHanaセクションの参加ギャラリーは、Carl
Kostyál(ロンドン、ストックホルム、ミラノ)、Dio Horia(アテネ)、Fitzpatrick Gallery(パリ)、Galerie Julien
Cadet(パリ)、Gallery COMMON(東京)、GALLERY TARGET(東京)、Georg Kargl Fine
Arts(ウィーン)、Gratin(ニューヨーク)、High Art(パリ)、KAYOKOYUKI(東京)、LINSEED(上海)、MISAKO &
ROSEN(東京)、Over the Influence(香港、ロサンゼルス、バンコク、パリ)、PARCEL(東京)、Phillida
Reid(ロンドン)、rin art association(高崎)、Soka Art(台北、北京、台南)、Sokyo Gallery(京都)、Takuro
Someya Contemporary Art(東京)、The Drawing Room(マニラ)、Ulterior Gallery(ニューヨーク)。
Edaセクション出展ギャラリー
アジア出身のアーティストや、歴史的に重要なアーティスト1~2名、または、テーマに基づく作品を展示するEda。このセクションでは、Art Front
Gallery(東京)、Gajah Gallery(シンガポール、ジャカルタ、ジョグジャカルタ)、Gallery 38(東京)、Hillside
Gallery(東京)、iPreciation(シンガポール)、Kamakura Gallery(鎌倉)、Lucie Chang Fine
Arts(香港)、Sundaram Tagore Gallery(ニューヨーク、シンガポール、ロンドン)、The Columns
Gallery(シンガポール、ソウル)、Wada Fine Arts Y++(東京)、Yoshiaki Inoue Gallery(大阪)が出展する。
Taneセクション出展ギャラリー
Taneセクションは、NFTやアニメーション、映画、AR、VR、ゲームなどデジタルメディアを中心に展示。Artemis
Gallery(リスボン)、NowHere(ニューヨーク)、The
Hole(ニューヨーク、ロサンゼルス)の3ギャラリーがそれぞれプレゼンテーションを行うという。
政府からも期待の声
同フェアは、株式会社三井住友フィナンシャルグループがプリンシパルパートナーに、日本航空がオフィシャルエアラインパートナーに、寺田倉庫がオフィシャルフェアパートナーにそれぞれ就任。さらに、観光庁が実施する、新規性が高く特別な体験コンテンツの創出等を支援する「観光再始動事業」の採択事業となっており、東京、横浜、京都、「小田原文化財団 江之浦測候所」などで特別プログラムを実施するとしている。
ディレクターを務めるマグナス・レンフリューは、「『この素晴らしいフェアはアートにスポットライトを当ててアートの世界における新たな重要イベントになる』という触媒のような役割を果たしてくれると確信しています」と意気込みを見せる。
アジア最大のフェアである「アート・バーゼル香港」がコロナ禍以来となるフルスケールでカムバックし、韓国・ソウルも「フリーズ・ソウル」を有するなかで開催を迎えるTokyo
Gendaiには政府からも歓迎の声が上がっている。
和田浩一観光庁長官は現代アートを「重要な観光資源のひとつ」としつつ、「国際的なアートの祭典が国内で開催されることにより、日本が国内外から注目を集めるきっかけになる」とコメント。また都倉俊一文化庁長官も、Tokyo
Gendaiの開催を契機として、「日本がアートの国際発信拠点へと成長していくことを期待しています」とのコメントを寄せている。
アジアのアートシーンが盛り上がりを見せるなか、Tokyo Gendaiは日本のマーケットのカンフル剤となるだろうか。期待は大きい。