特攻隊員遺書に焦点の特別展 新宿・平和祈念展示資料館
今回の特別展では、18~32歳で亡くなった特攻隊員15人の遺書や手紙に加え、出撃前の集合写真などのパネルなど計30点を展示する。
大野宗明大尉(享年23)が弟に宛てた「此(こ)の世で飲めなかった分はあの世でおごってやる」、渡辺綱三少尉(同18)が妹に書いた「今の頃は毎日きのいちゃんの夢ばかり見て居ります」など、両親や兄弟姉妹、息子・娘に素直な思いをつづった遺書や手紙ばかりだ。
同館の高倉大輔学芸員は「いずれも前日の夜から、出撃数時間前に書いたもの。これから死ぬと分かっている中、特攻隊員が最期にどんな言葉を残したのか、ぜひ見てほしい」と語った。