骨董から現代アートまで。感性を刺激される「OKETA COLLECTION」の展示が南青山で開催中
骨董から現代アートまでをミックスして展示する「OKETA COLLECTION:TIME MIXED ~ 室町時代から現代、そして未来へ ~ 」が、東京・表参道のスパイラルガーデンで開催中だ。OKETA COLLECTIONとは、桶田俊二さん、聖子さん夫妻が所蔵するアート作品のコレクションのこと。それらをお披露目する展覧会はコロナ禍を経て今回で5回目となる。
初めて開催したのは2019年で、会場は今回と同じスパイラルガーデンだった。「当時はコレクターが少なかったこともあり、もっとアートの楽しさを知ってほしくてコレクションを公開するようになりました」と俊二さん。
そもそも桶田夫妻がアートを集め始めたのは、スパイラルガーデンからほど近い骨董通りを歩いていた時に、ふらっと入った骨董屋でその魅力に惹かれ、17世紀の白磁丸壺を購入したのがきっかけだった。
そして、今から10年ほど前にNHKで現代アーティストの草間彌生のドキュメンタリー番組を観て、彼女のアーティストとしての生き様に感動。すぐにギャラリーを訪れ、作品を購入したことを機に現代アートも集め始めた。
骨董と現代アートを収集するふたりのコレクション内容を反映した会場には、李朝や室町時代の壺、樹齢300年を超える盆栽、コンテンポラリーアート、デジタルアートがともに鎮座。
もともとファッションビジネスに携わってきたふたりだからこそ、ヴィンテージと旬のアイテムを巧みに組み合わせたミックスコーデのように、さまざまな作品が時代を超えて調和し、OKETA COLLECTIONとして輝きを放っている。
中でも巨大なNFTアートの前に立体作品がズラリと並ぶアトリウムの光景は壮観。実は桶田夫妻の自宅のリビングも、サイズこそ違えど骨董と草間彌生、村上隆、奈良美智、ジャデ・ファドジュティミなどの現代アートをミックスして飾っている。そのため、今回の展示も特別なことをしているわけではなく「こういう楽しみ方もあるんだと会場で感じてもらえたら嬉しい」と俊二さんは語る。