「埼玉県伝統工芸士」に認定証を交付 今年度は7人を認定
さいたま市浦和区の知事公館で18日に行われた交付式には7人のほか、新型コロナウイルス感染拡大の影響で交付式が行われなかった昨年度の認定者3人も出席。大野元裕知事から認定証や副賞を受け取った。
県は岩槻人形や所沢人形、春日部桐箱や熊谷染、越谷甲冑など20産地30品目を伝統的手工芸品に指定。その製造の実務経験が12年以上あり、高度な伝統的技術、技法を有していることなどを認定の要件として挙げている。
大野知事はあいさつで、松尾芭蕉による「不易流行」という俳諧の理念を掲げ、「今の時代の感覚に合わせながらも、伝統工芸を大切にし、一人でも多くの方に知ってもらえるよう、引き続き県の文化、伝統などの振興に努めてほしい」と激励した。
今年度、認定された所沢人形の青屋玲子さん(54)は「古き良き伝統を後世に伝え、現代に合わせて受け入れられるものを作っていきたい」と話した。