奈良・橿原の藤原宮に大極殿後殿 基壇跡が見つかる 2022-08-03 奈良県橿原市の藤原宮(694~710年)跡の中枢部に当たる大極殿北側で大極殿後殿とみられる基壇(建物の土台)跡が見つかり、奈良文化財研究所が4日、発表した。初期の平城宮(奈良市)にも同様に後殿があり、同研究所は「古代日本の宮都構造の変遷を考える上で重要な成果だ」としている。 同研究所は大極殿院の北西に約565平方mの調査区を設けて発掘。基壇は大極殿北端の土台から約11m北側で一部が見つかり、全体の規模は推定で東西約50m、南北約16mになるという。周囲には造営時の排水用とみられる溝が巡っていて、基壇から西側に伸びる回廊跡も見つかった。