シルクロードの名宝240点一堂に 東京富士美術館で特別展
新疆ウイグル自治区から出土した金製の杯「瑪瑙(めのう)象嵌(ぞうがん)金製杯(きんせいはい)」などの金銀の宝飾品や青銅器、経典や仏像など、日本の国宝に相当する一級文物も展示される。2014年の世界遺産登録後、中国国外で初めての大規模なシルクロードの展覧会になるという。
24年1月~25年2月には、福岡アジア美術館、東北歴史博物館、愛媛県美術館、岡山県立美術館、京都文化博物館で巡回展が開かれる。
東京富士美術館の平野賢一学芸部長は「遣唐使などで日本と縁が深い華やかな唐時代を中心に、世界遺産の遺跡の遺品も紹介する。シルクロードを通じて日本と中国が歴史的なつながりを持つことを感じてもらいたい」と語った。【朝比奈由佳】