「態度は不誠実」と被害者が批判 18年前のいじめで市教委が謝罪
長田教育長は「いじめの認定に約18年を要してしまい、不適切な対応があったことをおわび申し上げる」と謝罪の言葉を述べたが、被害者側は、報告書の内容も認めずに謝罪はあり得ないとして拒んだ。
この日の面談には市教委側から、長田教育長や当時の担任教諭と教頭のほか、第三者委が虚偽と認めた市議会での答弁の作成にかかわった令和元年度当時の市教委事務局幹部らが出席した。
当時の担任教諭が被害者側にはいじめだとの判断を示しながら、加害者側にはいじめは確認していないなどと説明したことについて「不適切な対応だった」と説明。議会での虚偽答弁については、長田教育長が「うっかりミスでは済まされないが、故意では決してない」と釈明した。
被害者と父親は、「今後このようないじめなどがなくなるために話してほしかったが、(市教委側の)説明する態度は不誠実だった」と批判した。
市教委は報告書が提出された後の会見で、「故意に隠蔽したとは考えていない」などと報告書の内容に一部否定的な見解を示した。ただ、その後の市議会常任委以降、学校側が作成していた時系列資料については「隠蔽したと指摘をされても仕方がない不適切な対応だった」などとしている。