東京で大戦中の略奪絵画見つかる 競り直前、ポーランドに無償返還
発見されたのは、イタリア人画家アレッサンドロ・トゥルキ(1578~1649年)の「聖母子」。略奪美術品の捜索に当たっているポーランドの文化・国家遺産省によると、ドイツ占領下の1940年に南東部プシェボルスクの貴族宅から運び出された。90年代に米ニューヨークでオークションに出されたのを最後に行方不明となり、今回日本で見つかるまでの詳しい経緯は分かっていない。
2021年秋、所有者から預かった「毎日オークション」(東京)が22年1月下旬にホームページに写真を掲載したところ、文化・国家遺産省から略奪美術品の疑いがあるとメールが届いた。