家康・光秀・政宗らの書状ずらり、井伊直政隊の初陣史料も…彦根城博物館で展示
今年、同館収蔵の市指定文化財で木俣清左衛門家に伝わる古文書605点が県指定有形文化財になったことを記念して企画。「初代守勝と井伊直政―彦根藩井伊家の形成―」「井伊家家中を束ねる―初代守勝・2代守安の躍動―」「彦根藩筆頭家老 木俣清左衛門家」「幕末維新の中の木俣清左衛門家」の4部構成となっている。
守勝は三河国岡崎の出身で、岡崎城主だった徳川家康の小姓を務めたこともある。岡崎を離れ、明智光秀のもとで武功を上げ、家康のもとに召し戻された後、直政の部下になった。
「徳川家康自筆書状」(天正11年、1583年)は、家康が信濃に出兵するにあたり、直政に隊の一部を送るように命じた書状。兵士のまとめ役として清三郎(守勝)か誰かを遣わすように、と書かれており、直政隊の初陣に関する貴重な史料という。「明智光秀書状」(天正6年、1578年)には、播磨神吉城攻めの戦功があったとして、光秀が守勝に50石を与える旨が記されている。
一般500円、小中学生250円、会期中無休。午前8時半~午後5時(入館は午後4時半まで)。問い合わせは同館(0749・22・6100)。