レンコンで梅の花を表現 石塚さんがチョコスイーツコンテスト最優秀賞
同コンテストは今年2月、水戸市内で開かれた各国のチョコを販売し、歴史も紹介する世界チョコレートフェスティバル(中川純一実行委員長)の一環として行われ、今回が7回目。
全国から11人が応募し、県洋菓子協会などの審査員がレシピをもとに調理された応募作の見た目や味を確かめた。石塚さんの作品はレンコンの薄切りを油で揚げ、軽く塩を振ってから溶かしたホワイトチョコレートにくぐらせ、フリーズドライイチゴの赤い粒を振りかけたもの。
「レンコンの断面が花のようにみえることから、水戸の偕楽園の梅の花をイメージした」という石塚さんの力作は、「レンコンにチョコレートの組み合わせは今までにない発想」「甘じょっばさと茨城のレンコンを生かしたそのシンプルさがよい」と審査員から高く評価された。
石塚さんはふだん、病院に管理栄養士として勤務しており、「食に携わる仕事なので製菓に興味はあるが、趣味の一環。繊細なスイーツを扱う菓子職人の皆さんを尊敬している」とする。栃木県出身だが、水戸市の常磐大を卒業しており、「思い出深い水戸に縁を感じ、コンテストに参加した」という。
レンコンを梅の花に見立てた発想については「県南(レンコン=土浦)と県央(梅=水戸)のコラボ。『これぞ茨城!』といった名産品や名所を盛り込みたかった。県南出身の主人と私が水戸で出会ったというストーリーも取り入れた」という。
石塚さんの作品などについては、フェスティバルの実行委が企業などから商品化の企画も募集中だ。「ぜひ自分のレシピを使ってもらい、茨城の食材の地産地消に貢献できれば」と石塚さんは申し出を心待ちにしている。(三浦馨)