『E判定が最多数 意外と知らない合格判定』への皆さんの反応まとめ
【表でみる】国公立大の志望動向も安全志向が目立つ
毎年延べ230万人が受験する大手予備校「河合塾」の模試を例にあげると、この判定の正式名称は「合格可能性評価」。A判定なら合格率80%以上▽B判定65%▽C判定50%▽D判定35%▽E判定20%以下-といった具合で、15ポイント刻みで、志望する大学への合格の可能性を示している。
よくある誤解が、A~Eまで均等に2割ずつ分布している-という話。各ランクの受験者の分布は均一ではなく、実は、E判定がつく志願者は全体の60%に及ぶという。
つまり、志願者の中で一番多い判定がE判定。D判定なら「下から2番目の下位グループか…」と受け止めるのではなく「勝負できるところにいる」と見てほしい、と受験関係者はいう。合格の可能性は十分あるということだ。
河合塾教育研究開発本部の近藤治・主席研究員は「早い段階でD、E判定で志望大学をあきらめるのはもったいない」という。模試の結果には、志願者の数や自身の順位も明記されており、仮にE判定だったとしても、志願者全体から自身の実力がどの程度なのか、立ち位置を確認することが重要だという。
最後の追い込みで大きく実力を伸ばす受験生も少なくない。あきらめず、志望校を目指して頑張ってほしい。(木ノ下めぐみ)