ちょっとアナログ?! 説明は大きな地図で 福岡出身だけど能登に“沼る”水先案内人「能登デスク」に密着【石川発】
石川の玄関口、JR金沢駅。構内にある石川県観光案内所で能登半島を目指す旅人にアドバイスをしている能登半島専門のスタッフがいる。「能登デスク」の中山智恵子さんだ。
能登デスク 中山智恵子さん:
この花火大会はめちゃくちゃおすすめです!
駅の利用客:
そうなんですか。
中山さん:
間近で花火が上がるんですよ。もう、感動しました!
記者:
大分、熱くおすすめしてましたね。
中山さん:
もう絶対行って!みたいな。自分が説明した場所に「行く」とメモしてくれたり、スマートフォンのメモに「ここ」って入れたときはよっしゃ!って思います。伝わったなって。
朝、観光案内所に着くとまずは、能登に関するものだけでも50種類はあるというパンフレットをチェックする。
中山さん:
期限が切れているのを出していないかなとか。間違って出していたら大変なことになる。
2015年、北陸新幹線の金沢開業にあわせて設置された能登デスク。現在は中山さんを含め3人が能登への移動手段や観光地、イベントなどを案内している。
中山さんにとって旅行客を案内するのに欠かせないのが能登半島が描かれた大きな地図だ。
中山さん:
お客さんは地図を見たいんです。もちろんネットでデジタルマップもいいんですけど、やっぱり目で全体を見て、ここに何があってこう行って…と話すのに地図は絶対欠かせない。地図を出すと「能登ってこんなに広いんだ」って絶対言われます。
この地図を使ってイタリアから来た2人を案内した。レンタカーを使って能登を巡るそうだ。
駅の利用客:
漆芸とかを見たいかな。
中山さん:
では輪島市ですね。車だと金沢からノンストップで2時間かかります。
利用客:
2時間…結構遠いんですね。
中山さん:
そうなんですよ。
この2人は輪島からさらに富山へ向かい、夜には金沢に戻りたいという要望だ。中山さんは現地で滞在できる時間や最適なルートを丁寧に説明した。
中山さん:
能登に行って富山に抜けたいという方、結構多いんですよ。そういう方はもう能登での観光は1か所だけです。
記者:
完全に頭に入っているんですね。
中山さん:
自分の中でこの時間にはここを出なきゃいけないとか、そういうのはだいたい決まってるんで。