ポーラ美術館が13年ぶりとなる日本画の企画展を開催へ。タイトルは「シン・ジャパニーズ・ペインティング」
第二次世界大戦後は、画壇において日本画滅亡論が唱えられたが、近代日本画を超克し 「新しい日本絵画の創造」を目指した現代日本画の担い手たちの活躍によって、「日本画」は新たな段階へと進んだ。
箱根のポーラ美術館が、7月15日から12月3日にわたって開催する企画展「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画―横山大観、杉山寧から現代の作家まで」は、多様化する21世紀のアートシーンにおいて、現在の「日本画」がいかなる可能性を持つかを探るもの。同館にとって日本画の企画展はじつに13年ぶりとなる。
13年ぶりの日本画の企画展となる本展では、横山大観、杉山寧、髙山辰雄をはじめとした同館の日本画コレクションの名品を含む、近代における日本画の誕生から現代にいたる展開を、ダイナミックに紹介するほか、「革新」をテーマに形式の変化に表現手法や材料、形式の変化に着目。また、明治期の高橋由一や浅井忠、大正・昭和期の岸田劉生、岡田三郎助、レオナール・フジタ(藤田嗣治)ら洋画家たちの作品と対比することで近代の日本画の特質を浮き彫りにする。
最終章では、様々な表現様式によって日本画の革新に挑み続ける現代の作家たちの作品を、多数の新作を含めて紹介。山本太郎、谷保玲奈、久松知子、春原直人、三瀬夏之介、荒井経、マコトフジムラ、野口哲哉、深堀隆介、山本基、天野喜孝、李禹煥、蔡國強、杉本博司といった作家が集まる。
「日本画」の真髄に迫る展覧会をお見逃しなく。