映画「めぐみへの誓い」21日群馬県内初上映、前橋で
映画は平成22年に初上演された舞台劇「めぐみへの誓い-奪還-」を基に制作され、昨年6月には海外初となる韓国・ソウルの映画祭に出品された。めぐみ役に菜月(なつき)さん、救出活動を続ける横田滋さん、早紀江さん夫妻を原田大二郎さん、石村とも子さんが演じるほか、大鶴義丹さんや小松政夫さんらが脇を固める。
拉致問題を扱ったテレビドラマは何本か制作されているが、世界各国での上映が可能な映画は今作が初めて。北朝鮮による拉致は現在進行形の誘拐監禁事件であり、被害者たちは今も助けを待っている。「その現実から目を背けてはならない」。製作委員会代表の松村譲裕さんは、長く進展のない状況を変えようと映画化に踏み切ったという。
製作費は寄付によって賄われ、出演者らは現状を変えようと少ない予算の中、集まった。描かれているのは北朝鮮で助けを待つ同胞、救出を求め戦い続ける家族たち、そして圧政に苦しむ北朝鮮の人々という。
松村さんは、東日本大震災の被災地の映像が全国民の心を支援へと動かしたように、「映像によって日本や世界の人々の心に訴えたい。現状を打破するために、できることは何でもしたい」としている。
上映は群馬会館2階ホールで21日午後1時半開場、1時間42分。全席自由で入場料1千円(高校生以下無料。証明できるもの持参を)。詳細は主催のブルーリボンの会北関東(050・3573・2185)。