グザヴィエ・ヴェイヤンが初代尾上眞秀の祝幕をデザイン。初舞台で披露
今回の祝幕は、シャネルが制作をサポートしたもので、デザインをフランスの現代アーティストであるグザヴィエ・ヴェイヤンが、刺繍を1939年創業のフランスの刺繍工房「アトリエ
モンテックス」(2011年にシャネルの傘下に加わり、現在はパリにある「le19M」に拠点を置く)が担当した。
グザヴィエ・ヴェイヤンは、アトリエ
モンテックスのアーティスティック・ディレクターであるアスカ・ヤマシタと協働し、舞台幕を構想。アスカ・ヤマシタは「この祝幕のコラボレーションにより、アトリエ
モンテックスのサヴォアフェールを紹介することができ、そして同じフランス人と日本人の血を引く眞秀のキャリアの第一歩を見守りながら、自分のルーツと再会できることを嬉しく思っています」とのコメントを寄せている。
800時間を超える時間が費やされたというこの祝幕は、幅25.4メートル、縦5.3メートル。エクリュカラーのファブリックの上に、マルチカラーのオーガンザをレーザーで丸くカットした直径12cmのパーツが約8900枚も組み合わせられており、ピクセルアートのように抽象的なモチーフを浮かび上がらせている。また「眞秀」の名と音羽屋の家紋である「重ね扇に抱き柏」は、チャコールグレーのシルクオーガンザで表現された。
この祝幕は、5月2日から27日まで東京・銀座の歌舞伎座で開催される「團菊祭五月大歌舞伎」初代尾上眞秀初舞台『音菊眞秀若武者』の舞台で一般に披露される。