3連休に絶対行きたい!ファッション好きは必見のクリスチャン・ディオールの話題の展覧会
「(私がこのプロジェクトに関わって改めて実感したのは)クリスチャン・ディオールは、ファッション業界のなかでもっとも膨大な量のアーカイブを持つ偉大なメゾンだということです」。そう語るのは、ファッション史家で、『クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ』展のキュレーターを務めたフロランス・ミュラーだ。クリスチャン・ディオールの創立70年を記念して企画されたこの展覧会は、2017年のパリを皮切りに、ロンドン、上海、ニューヨークなど世界各都市を巡回。そして、待望の東京展が12月21日、東京都現代美術館で開幕した。
中心となるのは、メゾンの創設者クリスチャン・ディオールからイヴ・サン=ローラン、マルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、現クリエイティブ ディレクターのマリア・グラツィア・キウリに至るまで、歴代のクチュリエが手がけたオートクチュール、そしてデザイン画、写真などの資料。それらを東京展ならではの13のテーマのもとに展示し、ディオールの眩いヒストリーを回顧する。日本初公開となる作品も多く、またこれまでの巡回展にはない新たな展示品が加えられているのも特徴だ。
「本展は、メゾンのもつさまざまな側面を改めて見せるとともに、ディオールと日本との間には特別なつながりがあることを示し出すものになっている」とクリエイティブ ディレクター、マリア・グラツィア・キウリ。キュレーターのミュラーは「ディオールのアーカイブのなかには、ディオールと日本の絆を物語る膨大な資料があり、またコレクションがありました。加えて、私たちは本展のために東京の関係者の協力を借りて、新たにリサーチも行ないました。特に(その成果である)『ディオールと日本』と題したセクションは、ぜひ日本の多くの方に見ていただいたいところです」と述べた。