埼玉中高入試最新動向 夏休みの勉強ポイント 目標、テーマ決め計画的に
1つ目は、目標やテーマを決めることです。「算数の計算ミスをなくす!」など、夏休みに達成する具体的ながんばり目標をかかげ、やる気を維持しましょう。受験生は苦手科目の克服が大きなテーマになるはずです。
2つ目は復習をしっかり行うことです。この時期、受験生は、単元学習をほぼ終えています。復習内容がまとまっている問題集を夏休み中にやり切ることが大切です。さらに間違えた問題を繰り返し練習することで克服、定着させましょう。一般的に、算数、国語、理科、社会をまんべんなく復習しますが、特に算数は差がつきやすい科目です。
3つ目は毎日こつこつ勉強することです。受験生はやるべきことが盛りだくさんです。塾や行事の予定を組み込みながら日々の時間割を計画することで、ズレが生じても修正しながら無理なく継続できるはずです。
4つ目はよく考え、そして表現することです。わからない問題はそのままにしないで質問したり、自分で調べたりしてじっくり取り組みましょう。また、その日学んだことや気になったニュースを調べてわかったことなどを周囲に伝えましょう。昨今の中学受験の入試問題は、資料や図などを見てその場で考える思考力や分析力、さらに記述で答える表現力を強く求められます。問題集で正確な処理力を鍛えるとともに、4つ目のポイントに取り組み、これらの力を鍛えましょう。
5つ目は、周囲がこのような勉強をしっかり受け止め伴走することです。
(栄光ゼミナール中学入試責任者・藤田利通、公立中高一貫校受検責任者・宮田篤史)