〈ミナ ペルホネン〉の服にまつわる291話が一冊に。
「おじいちゃんの家には、このワンピースを着た私とおじいちゃんとおばあちゃんで撮った写真が飾られています。このワンピースは、私が幼稚園の頃、おじいちゃんが東京出張のお土産で買ってくれました」
こんな書き出しで、〈ミナ ペルホネン〉の服一着ずつにエピソードが綴られている。その数291点。2019年と22年に行われた〈ミナ ペルホネン〉の『つづく』展では、展示の最後に「土」と名づけられた部屋があったのだが、そこでは、愛用者から募集した服と、その服にまつわるエピソードが一緒に展示された。
そのエピソードが一冊の本となったのがこの『voice of wear』。お気に入りの服が、着用時の想い出と重なり、かけがえのないものになっていく。そんな人とものの豊かな関係性が感じられるエピソードが詰まった一冊だ。
展覧会『つづく』で集められた210名、291エピソードを432ページに収録。2,200円。〈ミナ ペルホネン〉直営店、オンラインストア、および〈代官山 蔦屋書店〉などで発売。装幀・デザインはサイトヲヒデユキ。