• Online Tools
  • - Calculators
    • Character Count
  • - Download
    • TikTok Download
    • DouYin Download
  • - Web Tools
    • BASE64
    • Base64 to Image
    • Image to Base64
    • URL Encoding
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Unicode Converter
    • JSON Format
    • Modify Extension
    • Make List
    • CSS Optimizer
  • - Encryption Tools
    • MD5 Encryption
    • Random Generator
  • - Image Tools
    • Image Compression
    • QR Code Generator
    • QR Code Reader
    • Wallpaper Preview
    • Image EXIF
  • - Info Sheets
    • Blood Type Heredity
    • Clothing Sizes
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
100年後にも伝わる鎮魂歌を 広島出身の作曲家・細川俊夫さん
2022-03-10
100年後にも伝わる鎮魂歌を 広島出身の作曲家・細川俊夫さん

 日本とドイツを拠点に活躍する作曲家の細川俊夫さん(66)。ヒロシマ出身者としてフクシマに心を寄せ、東日本大震災にちなんだ管弦楽曲やオペラを書き続けている。未曽有の災厄を前に、音楽は力を持ちうるのか。古今東西で大切な人を亡くした際に奏でられてきた「鎮魂歌」の意味とは……。懐かしい故郷の風景を創作の動機としてきた自身に対しても、厳しい問い掛けを続けている。

 ◇あの津波の戦慄 忘れない

 3・11の当日、私はベルリンにいました。能を題材としたオペラ「松風」の稽古(けいこ)が現地で始まったばかりだったのです。全てを荒々しくのみこんでいく津波の映像を、言葉もなく見つめるだけ。あの戦慄(せんりつ)を忘れることはないでしょう。

 「松風」は世界的振付家サシャ・バルツさんの演出により、波の音で幕が開きます。しかし震災翌日に「津波の衝撃が生々しい今、この演出は変えるべきでは」との意見が出ました。結局は当初案のまま5月にブリュッセルのモネ劇場で初日を迎えたのですが、遠い島国の災害を我が事として捉え、議論を尽くす欧州の人々の態度に驚かされました。私が震災を主題に作曲を続けているのも、その姿を目の当たりにした影響が大きいと思います。

 まず書いたのはレクイエム(鎮魂歌)で、管弦楽曲「冥想(めいそう)(メディテーション)――3月11日の津波の犠牲者に捧(ささ)げる」(2012年3月、韓国統営(トンヨン)国際音楽祭で初演)でした。この曲はすでに世界中で40回近く再演されています。

 つらくとも実態を見なければと、震災翌年の4月には福島を訪れました。小学校の校舎の大時計は津波が押し寄せた3時38分で止まり、見る人もない桜が満開。砂浜には打ち上げられた靴が転がっている。そして不気味なほど静かな海から、コーラスのような声が聞こえてきたのです。身も凍る響きでしたが、亡くなった方々が残した思いに耳を傾けねばならない。聞き取って記譜することが使命なのだと。それから福島へ通っては場に流れる「気」をすくい、音にしてきました。

 西洋音楽のレクイエム、わが国の「万葉集」以来の挽歌(ばんか)(追悼歌)。いずれも死者の魂を鎮めるとともに、生き残った人を慰める役割があります。名状しがたい激烈な感情に音楽という形を与えることで悲しみが整い、他者と分かち合えるようにもなる。さらに音楽は、時空を超えて繰り返し再現される芸術です。楽譜にすることで50年後、100年後の人にも震災の痛みが伝わればと願っています。

 ビオラ独奏曲「哀歌――東日本大震災の犠牲者に捧げる」(12年5月、東京国際ヴィオラコンクール課題曲)などもありますが、震災関連で最も目立つのはオペラ作品でしょうか。最初は平田オリザさん原作・演出の「海、静かな海」(16年1月、独ハンブルク歌劇場で初演)。幼子を亡くした母親が海辺をさまよう姿に、子を奪われた母が狂乱する能の「隅田川」を重ねて書いたものです。

 18年7月に独シュツットガルト歌劇場で初演された「地震・夢」は、作家クライストの短編「チリの地震」のオペラ化。物語に現実の震災を結びつける試みでした。音楽と言葉の力に視覚効果も加わるオペラの形態は、社会と直接つながる強度をもちます。劇場という装置の中で彼岸と此岸(しがん)、夢と現実が結ばれ、魂が浄化される。作曲は意識のトンネルを作るような営みだと、つくづく思います。

 ◇自然の混沌にどう向き合うべきなのか

 震災は創作上の転機でもありました。高度成長の陰で永遠に失われた美しい景色への郷愁から、私がめざしたのは一貫して「自然との共鳴」。風のそよぎや虫の声に「もののあわれ」を見いだしてきた日本人の感性を音符にしたかったのです。命が生まれ、やがて帰る母胎としての海も重要なモチーフでしたが、その認識は甘かった。自然は時に牙をむき、人間をのみこんでしまう……。容赦のない真実を3・11は突き付けてきました。それでは自然の混沌(こんとん)に、音楽家はどう向き合うべきなのか。今も考え続けています。

 私は第二次大戦終結から10年後の広島に生を受けました。すでに復興が進んで原爆の爪痕を実感することはなく、親たちも悲惨な体験を進んで語ろうとはしなかった。一昔前の事件を風化させずに残すには、やはり芸術という器が必要なのでしょう。物理的な破壊と、それに続く放射能の恐怖。ヒロシマとフクシマで起きたことは、自然への畏怖(いふ)を忘れた人類に対する警鐘なのかもしれません。【聞き手・構成、斉藤希史子】

 ◇ほそかわ・としお

 1955年10月23日、広島市生まれ。20歳で渡欧し尹伊桑(ユンイサン)らに師事。現代を代表する作曲家として、主要劇場や管弦楽団などからの委嘱が引きも切らない。後進の育成にも注力し、武生国際音楽祭(福井県)などの音楽監督を歴任。現在、東京音大とエリザベト音大の客員教授。2012年紫綬褒章、21年にはドイツ政府よりゲーテ・メダルを授与された。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/bbce08f68d8a1545b0d8d9f083addbf6df8d506f

Other Tools
  • Character Count TikTok Download DouYin Download BASE64 Base64 to Image Image to Base64 URL Encoding JavaScript Timestamp Unicode Converter JSON Format Modify Extension Make List CSS Optimizer MD5 Encryption Random Generator Image Compression QR Code Generator QR Code Reader Wallpaper Preview Image EXIF Blood Type Heredity Clothing Sizes
  • 藤子・F・不二雄の名言「ありそうもない話をありそうに描きたい」【本と名言365】
    2024-05-29

    一力が本因坊初防衛
    2024-05-30

    『ボールアンドチェイン』南Q太著 評者:三木那由他【このマンガもすごい!】
    2024-05-30

    将棋叡王戦、藤井が勝ち最終局へ
    2024-05-30

    藤井聡太八冠が勝ち、最終局へ 将棋叡王戦で2勝2敗
    2024-05-31

    小学館も来週に報告書公表
    2024-05-31

    鎌倉幕府の地頭から海の武士団・松浦党に…古文書群「青方文書」からみる中世の漁業や製塩事情
    2024-06-01

    まだ無名だった作曲家エルガーが、婚約の贈り物として捧げた名曲【クラシック今日は何の日?】
    2024-06-01

    “20世紀音楽”の発展に貢献した指揮者、クーセヴィツキー。その偉業とは【クラシック今日は何の日?】
    2024-06-03

    「2億円トイレ」のイメージ図など公開 大阪・関西万博
    2024-06-04

    本年入試私立公立とも志願者微減 栄光ゼミナール担当者にきく 埼玉中高入試最新動向
    2024-06-04

    アレクサンダー・カルダー個展「カルダー:そよぐ、感じる、日本」が開催
    2024-06-04

    2025年春に「直島新美術館」が誕生。既存の活動から新しい価値創造を目指す
    2024-06-04

    「企画展 歌と物語の絵 ―雅やかなやまと絵の世界」(泉屋博古館東京)開幕レポート。歌、物語、絵画が織りなす芸術世界へ
    2024-06-04

    第34回福岡アジア文化賞受賞者が決定。大賞は真鍋大度
    2024-06-04

    クールべ《世界の起源》はなぜ攻撃されたのか? ポンピドゥー・センター・メッスで破壊・盗難事件
    2024-06-04

    藤井八冠、5連覇へ白星発進 将棋棋聖戦、山崎八段破る
    2024-06-06

    京都・祇園祭の「長刀鉾」稚児決まる 記者会見で「頑張ります」
    2024-06-06

    佐渡金山、世界遺産登録に向け「追加情報の提出」求められる
    2024-06-06

    今週末に見たい展覧会ベスト8。閉幕の横浜トリエンナーレから、「梅津庸一 クリスタルパレス」、石川九楊の2ヶ月連続個展まで
    2024-06-06

    ©  Dopu Box
    💛