群青の空は「空海が見た夢」 高野山・金剛峯寺にふすま絵奉納
弘法大師空海の生誕1250年を祝う2023年に向けてふすま絵の制作を依頼していた。奉納されたふすま絵は、群青色の空に、金色の月や、白や薄い緑色を使った桜や梅などの花、弘法大師空海の母親をイメージしたという女性の後ろ姿などが描かれている。
新別殿で福王寺さんは金剛峯寺の長谷部真道・第四百十五世座主らに作品について説明。福王寺さんは高野山や香川県、高知県など空海の足跡を訪ねて制作したといい、「子どものころに空海様が見た夢の世界を表現したいと思った」と語った。
福王寺さんは今後、ホタルや植物を描くふすま絵8面を制作するといい、今回の奉納分と合わせて16面そろった後、新別殿のふすまとして用いられる予定という。
この日、金剛峯寺であった奉納式で福王寺さんは「空海様のご誕生1250年の記念すべき年に奉納でき、感動している」とあいさつ。金剛峯寺の今川泰伸・執行長は「金剛峯寺の新しい名所となるように期待している」と話した。【藤原弘】