『ステルスオミクロン、主流より感染力18%高い可能性 国内でも検出』への皆さんの反応まとめ
オミクロン株は、ウイルスの遺伝子の違いによって「BA.1」「BA.2」などと系統が分かれる。これまで世界で最も広まってきた系統は、日本も含めBA.1だが、一部の国ではBA.2が広がっている。
専門家組織はこの日、BA.2が「検疫や国内で検出されている」と指摘し、ゲノム解析の必要性を訴えた。具体的な数は集計中として明らかにしなかった。
感染力については、デンマークの情報から、感染者1人が何人に感染を広げているかを示す「実効再生産数」が、BA.1よりも18%高かったという。分析した西浦博・京都大教授は「約2割増しは、『デルタとオミクロンの差』で見られたほどではないが、実体としてかなり大きな違い」があると指摘している。
置き換わりが進んだデンマークやイスラエルでは、感染のピークを一度越えた後に、再び拡大している。座長の脇田隆字・国立感染症研究所長は「置き換わりによってさらに感染拡大が進んでいる。BA.1よりも感染力が強いことは警戒すべきだ」と指摘した。一方、入院率は差がない可能性があるとした。(市野塊)朝日新聞社