『あす東京に4度目の「宣言」 街では対策に疑問の声も』への皆さんの反応まとめ
コロナ禍の長期化で、街には厳しい現実が重くのしかかっている。
東京・港区の麻布十番商店街にある焼き肉店「栄来亭」で、11日、店のマネジャーが入り口に貼っていたのは...。
「栄来亭」・君島美花マネジャー「この時期なので、すごくつらい。残念、本当に残念。飲食店だけが悪いわけじゃないと思うんですけど」
わずか3週間前に解禁になったばかりの酒類の提供が、12日から再びできなくなることを伝える張り紙だった。
「栄来亭」・君島マネジャー「夏といえば焼き肉、焼き肉といえばビールというところで、少しお店も活気が出て潤ってはいたんですけど、こうとなると、お客さんの足も減るでしょうし」
生ビールのたるは、開封して残ったものは品質が劣化するため、処分するしかないという。
11日、店にはビールやハイボールなど、宣言前最後のお酒を楽しむ人たちが訪れていた。
客「飲み納めです。(あすからは)我慢しかない」
東京都では、12日からの緊急事態宣言の期間中、飲食店に対し、酒類の提供自粛を要請。
できない場合は、休業するよう要請している。
11日、東京都では、新たに614人の感染が確認された。
先週日曜日より96人増え、22日連続で、前の週の同じ曜日を上回っている。
東京の観光地・浅草の雷門前では、休日で天気が良いこともあり、通りの向こう側まで多くの人が行き交っていた。
4度目の緊急事態宣言について、観光に来ていた人たちに話を聞くと、効果を疑問視する声が多く聞かれた。
会社員「宣言自体に免疫がみんなできていると思う。当たり前化している」
飲食関係「率直に言うと、いいかげんにしてほしい。意味はないと思います、コロナ前と変わらない」
仲見世通りの土産物店では...。
壱番屋・飯田店主「またどうせ(宣言を)出すんでしょう。同じ内容で5度目、6度目、7度目。みなさん我慢の限界が近いんじゃない」
そうした中、11日、全国知事会がオンラインで開かれた。
大阪府・吉村知事「大都市部で(感染が)拡大すれば、地方部にも広がっていくのが、これまでの経験」
これから夏休みシーズンを迎えることをふまえ、帰省や旅行など、人の移動を通じた感染拡大を抑え込むことが急務などとする緊急提言をまとめた。
11日の会合では、開幕まであと12日に迫った東京オリンピックをめぐって、こんなやりとりも。
秋田県・佐竹知事「直行・直帰は無理なんです。行けば必ずご飯を食べます。もうスパッとね、全競技無観客がいいんじゃないかと」
秋田県の佐竹知事が、すべての競技を無観客にした方がいいと主張したのに対し、観客を入れてサッカーを行う予定の宮城県・村井知事は「もう準備を始めておりますので、かえって混乱するので、そういった提言を入れないように」と、強く反論する場面があった。