共通テスト、不正対策強化で例年以上の緊張感 「再三注意あった」
「しっかり自分の力を出し切れたと思う。自宅で体力を回復し、明日も万全の状態で臨めるよう頑張りたい」。大阪府東大阪市の近畿大で受験した府立高3年の男子生徒(19)は笑顔で語った。
府内の私立高3年の男子生徒(18)は「英語のリーディングが例年より難しかった。明日もあるので帰って復習します」と気を引き締めていた。
会場では試験官から「電子機器を身につけていると、不正行為になることがあります」と再三注意があったという。
不正対策に関する昨年からの変更点は、①試験中にイヤホンを耳に装着していたら、使用していなくても不正行為と認定②試験監督の指示で開始前に机の上にスマートフォンを出し、電源を切ってからかばんにしまう―など。不正が判明すれば失格で、全教科の成績が無効になるのは従来と同じだ。
先の私立高3年の男子生徒は会場を巡視する試験官について「机の各列に1人くらいの割合で配置され、多いと感じた。何かあったらすぐ対応できるように態勢を強化していると思った」と話した。