バンクシーの公式展がグラスゴーの現代美術館で開催。25年間に使われたステンシルを初公開
Art(GoMA)」で個展「CUT&RUN」を開催することを自身のInstagramで発表した。会期は6月15日~8月28日。
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近年、バンクシー本人の合意を得ていないものの、様々な有料のバンクシー展が世界各国で開催されてきた
。しかし、今回の展覧会はバンクシーによって公式に認可されたもので、アーティストが1988年から現在まで作品制作のために使われたステンシルを初めて公開する。
本展について、バンクシーはステートメントで次のように述べている。「私は、これらのステンシルを何年も隠してきた。損害賠償請求の証拠として使われるかもしれないと思ったからだ。でも、もうそのときは過ぎ去ったようで、今回はアート作品としてギャラリーに展示する。どっちが罪が重いかわからない」。
地元のメディア「ザ・ヘラルド
」によれば、バンクシーが「25年間のカード労働」と呼ぶ本展では、パンフレットやポスターなどの収集アイテム、工芸品、アーティストが実際に使用していたトイレなども展示。展覧会が成功すれば、その後巡回展示が行われる可能性もあるという。
また、週末は翌日の朝5時まで徹夜で開館し、展覧会のウェブサイトによれば、「幻惑的な光の効果」も含まれるという。なお、会場では写真撮影が不可となる。
GoMAのミュージアム・マネージャーであるガレス・ジェームズは、ザ・ヘラルドに対して次のように語っている。「GoMAは、約30年にわたり、社会正義を唱え、リスクを冒し、革新的な活動を行うアーティストたちを受け入れてきた。この展覧会を開催することは、GoMAとこの街にとって完璧なこと。本展は、今後何年にもわたって人々に語り継がれ、その広さ、洞察力、破壊力を理解するために何度も訪れる価値のある展覧会だ」。