日本各地の名店からモダンデザインの傑作が集う『Modernism Show』が始まります!
モダニズムショーとは、ミッドセンチュリー期に生まれた家具や雑貨を中心に売買を行う場としてアメリカ各地で開催されるイベントをいう。今回のイベントを仕掛ける一人、〈ランドスケーププロダクツ〉ファウンダーの中原慎一郎はその日本版を「死ぬまでにやりたかった」と笑う。今回は国内の27におよぶギャラリーやヴィンテージショップが参加し、〈MUJI HOTEL GINZA〉の一室一室を店に変える。もちろんそこに並ぶ品々は購入も可能だ。
中原とともに開催に向けて尽力したのが、インテリアブランド〈IDÉE〉のディレクターである大島忠智。この数年、日々の暮らしのなかでアートを身近に感じてもらいたいと、アートプロジェクト「Life in Art」に取り組んできた。その延長として、「モダンデザインの機能美や造形美も、広い意味でアートと捉えらるのではないでしょうか」と語る。
中原は1990年代初頭、はじめて現地のモダニズムショーを訪れて圧倒されたことを今も思い出すという。アメリカのヴィンテージ文化が持つ豊かさに感動し、それは自身の活動に大きな影響を与えた。
「ロサンゼルスではエレベーターが一基だけのホテルに人が集まり、部屋を渡り歩きながら皆が買い物をしていました。その人たちを見ているだけでも面白かった。そんなことを思い出しながら、東京でやるなら銀座でできないかと考えたのです」
こうして銀座の中心にある〈MUJI HOTEL GINZA〉で、日本版モダニズムショーの開催が決まった。