『出頭の受験生「他の科目は怖くなってやめた」 共通テスト流出』への皆さんの反応まとめ
関係者によると、この少女とみられる「高校2年の女子生徒」を名乗る人物が2021年12月以降、家庭教師の仲介サイトで複数の大学生に対し、共通テスト対策として1月15~16日にオンラインの「体験授業」を行うよう依頼。大学生の指導力を試すという趣旨で、問題の解答を送るように求めていた。
共通テストは、15日に地理歴史・公民、国語、外国語(英語など)、16日に理科と数学が行われた。東京大の男性は15日の試験中、共通テストの問題と知らずに世界史Bの問題が撮影された画像をインターネット通話アプリ「スカイプ」で受け取って解答を返送。午後に行われた国語の解答も送るよう依頼されていたが、問題は届かなかった。16日にかけて国語や英語、数学や化学を解くように求められていた別の大学生もいたが、「諸事情」などを理由に中止を知らせるメッセージが届いたという。
捜査関係者によると、少女は大阪府内の会場で受験した際に「上着の袖に隠したスマートフォンで撮影した。1人でやった」と説明。大学に在籍しながら、東京都内にある別の有名私立大への進学を目指しており「今通っている大学は滑り止めで、納得できる大学に行きたいと思った」と話している。「不得意科目があって成績が振るわず追い詰められた。何とか今年は受かりたいと思い、苦肉の策でカンニングしようと思った」とも語り、現在は深く反省する態度を示しているという。【最上和喜、鈴木拓也、木原真希】