入江泰吉が撮った奈良の春夏秋冬 メタバース写真展
ネット上の空間で、現実世界に近いさまざまな体験ができる「メタバース」という仕組みを利用。同館はメタバース上での美術館開設を計画しており、実証実験の一つとして写真展を企画した。
壁に飾られた作品は複製や改ざんができないデジタルデータとして展示され、画面上で解説を読むことも可能。説田晃大・主任学芸員は「デジタルに慣れた若い世代が、入江泰吉や写真美術館について知るきっかけになればいい」と話した。
利用は無料で、パソコンからのみ閲覧できる。サイト(https://decentraland.org/)にアクセスしてアプリをダウンロード。自分の分身「アバター」を作った上で、写真展会場の「住所」を示す座標(35.10、36.10)を入力する必要がある。問い合わせは同館(0742・22・9811)。【塩路佳子】